前回の続きです。
今回は混雑しておらずゆっくり入れた潮騒の湯の
効能を読みながら、そういえば寒い日にこちらの温泉に入るとしばらくの間体が冷えなかったな、と思い出しました。
それと、「塩分に殺菌効果があるので、色々な鎮痛効果が期待できます」と書かれてあった説明板を目にして、靭帯が伸びた状態で痛みが再発している右足首をお湯に浸かりながら入念にマッサージしました。
昔
『プロレススーパースター列伝』というマンガで、ミル・マスカラスがバトルロイヤルで複雑骨折した足をメキシコ国内の鉱泉で療養して一ヶ月で奇跡的に回復したという話があったことは超がつく脱線ネタですが、一回の温泉入浴とはいえ、有り難味を感じながら入れば少しは痛みも和らぐかな?と思いました。
温泉から出てコーヒー牛乳を飲んでいた時に目に付いた茨城のポスター、
写真がボケているので、こちらから引用。 →
HOUYHNHNM(フイナム)
アウトドアが好きな人で「茨城よがっぺ」と思っている人は多いと私は思いますけどね。
利用料が安くて高規格のキャンプ場が多い茨城県。
念のため、読み方は「いばらき」で「き」は濁りませんw。
(このあたりのイジリネタは
私の生まれ育った埼玉と大差ないッス、笑)
さて、
テントに戻ったら夕食の続き。
今回の夕食は・・またラーメン。。。
自宅に残っていたインスタントラーメンを持ってきて、野菜を入れただけのラーメン。
さすがに 3 週末連続で外ご飯をラーメンってどうなんだろう・・・とは、食べてもイマイチ旨いとは感じなかった時に軽く後悔しました。
火力はイワタニのパワーゴールドのおかげで申し分なかったのですけど。
夕食の後はジャージに素足でシュラフに潜り込んで 20 時過ぎに寝ました。
・・・ここまでは平和なソロキャンでした。
2 時半過ぎに目を覚ました時に胃腸に痛みを感じて二度寝が出来なくなりました。
ラーメンに入れた野菜で食あたりを起こしたかな?いや、食後 6 時間以上経っての食あたりってあるのかよ、過去の経験からだけでは考えられないし(実際はあります。セレウス菌による症状)、風邪による胃腸炎かな?
・・などと考えているうちに痛みが増してきて、まずトイレに行きました。
大洗サンビーチキャンプ場のトイレはタイル張りのやや古い仕様の壁ですが、トイレは洋式で便座は温かく、トイレットペーパーはグリンヴィラと同様に先が三角に折られています。
トイレに行った時刻が 4 時半過ぎ、それでも一向に痛みが治まらず、寝ることもままならず正座の状態になってうつむきながら両手でお腹を押さえて、アメドのインナーマットに汗が落ちるほど汗びっしょりになって、うぅ~・・これマジヤッベぇ~。
自宅から 100km 以上離れたキャンプ場で一人、夜中にお腹が痛くなって苦しんでいるとはテントの外からは誰も知るはずはなく、今回のソロで救急箱は用意してきたかな?でも、もし救急箱があったとして、どの薬を飲めばイイんだよ・・このまま朝になっても痛みが治まらなかったらどこに連絡して収拾するべきかな?・・・と、私はお腹を押さえながら考えました。
今回のソロキャンで経験した胃腸の痛さは過去に一度だけ、24 歳か 25 歳の頃に胃潰瘍で救急車で運ばれた時・・・あの当時私は既に結婚していましたので(って前の家族ですけど)付き添いに来てもくれましたけれども、今回それを期待するのはムリだろ~。
前回救急車で運ばれた先の病院で、医師から「風邪による急性の胃腸炎でしょう。鎮痛剤を打っておきますね」と言われて、実際はセカンドオピニオンで胃潰瘍だったことが発覚したのですけど、風邪で急性胃腸炎になるのであれば原因は風邪なのかな?とか、そんなことを考えているとキャンプ場に隣接している国道 51 号を走る車の音がこれまでよりも騒がしく感じられてつらくなってきました。
6 時前にようやく痛みが治まってきて、汗びっしょりのシャツの上にフリース 1 枚を着ただけの格好で気温 7 度の外に出て、管理棟前のベンチに座ってボ~ッとしました。
5 時 50 分頃にヘリコプターが複数台、延々と頭上を飛び続けるような低周波の音が響いて何の音かと海を見ると、大洗港から防潮堤を越えて漁船が一斉に漁に出る様子が確認出来ました。
これまで大洗サンビーチでキャンプをした土日のキャンプでは経験したことがなかった漁船の一斉出港。
それから 2 時間もせずに一斉に戻ってきた漁船団。シラウオ漁かな?だとしたら今日のお昼前には
かあちゃんの店でしらす丼が食べられるのだろうな、と想像していた自分の胃は痙攣気味で腸は冷え気味。。
大量に汗をかいたシュラフ 2 枚をアメドの上で干して、8 時を過ぎたら少しずつ撤収作業を始めようと動き出したところでまさかの軽いにわか雨が降り出しました。
天気予報を確認すると「降水確率 0%」、でも「大洗町の現在の天気は軽いにわか雨」。
ということで、にわか雨のおかげで干したシュラフがやぶへびになった感じで、結局シュラフはアメドの中に取り込みました。
キャンプに行かない平日であれば気にも留めない、傘もささない軽い雨だったのですが、体調を崩していたので雨撤収に苛立って、アメドのドアパネルに僅かに跳ねた泥も勘弁してくれ・・明日自宅近所の公園でメンテか?とさらに落胆しました。
それでも撤収 30 分前の 9 時半を過ぎたあたりから空が晴れてきて、ソロだしアメドのみだし、30 分あれば撤収出来るなぁ、、とギリギリのタイミングで乾燥撤収出来ないことが残念でもあったので、500 円を払って 12 時までレイトしました。
10 時を過ぎると気温も上がり、半袖でも過ごせる陽気になりました。
これで完全乾燥~とアメドを片付け始めたところで、今度はアメドのサイドフレームの異変に気付きました。
サイドフレームのサイドから上につなぐ接続箇所を一ヶ所歪ませてしまいました。
原因は、おそらく「ひっくり返しての幕乾燥」です。。。
慣れたキャンパーさんの中には否定されるかたも多い「ひっくり返しての幕乾燥」、そのまましばらく放置していたのですが、上の写真でもひっくり返った状態のアメドの天井左側部分、写真でいえば本体右下にあたる場所が直角に近い状態でサイドフレームが曲がっていることが何とか確認出来ます。
乾燥させた際にアメドをノーケアで放置して時間を置いたためなのか、フレームの接続口を壊してしまいました。
ああ~致命的な破損じゃん・・悪天候でもないのに修理か orz
夜になってからは修行のようなキャンプになってしまった(殆ど自爆の連続ですが)大洗サンビーチキャンプ場を 11 時前にチェックアウトしました。
この後国道 51 号を南下。大洗町の片側二車線ではネズミ捕り(覆面パトカーによる速度違反の取締り)を横目に、そういえば今回初めて国道 51 号で暴走族を見なかったことに気付きました。これも余談ですけど。
帰りの寄り道は鉾田の鹿島灘海浜公園にするか行方の白帆の湯にするか迷ったのですが、今回は鹿島灘海浜公園に寄りました。
まだ胃が痛かったので食欲はなかったのに 600 円の釜揚げしらす丼を食べました。
さらに鉾田市ご当地のお餅と宣伝されていた「もっちりいももち」という手作りのお餅を一つ、全く食欲がなかったのに買って食べました。
ボンタンアメに近い頑固にもっちりとした食感とサツマイモの味のするお餅でした。
鹿島灘海浜公園で自宅のお土産を買って帰りました。日曜の夕食はメヒカリが出てくる予定です。
自宅には 14 時頃に戻りました。
帰宅してシュラフを干したら最寄りの WILD-1 に行き、アメドのサイドフレームの修理を依頼しました。
依頼したところサイドフレームの部品在庫が店内にあるとのことで 10 分後には修理が完了して手もとに戻ってきました。WILD-1、素晴らしい!
ということで、あまり幸せなキャンプではなかったので誰も羨むことはないと思いますが(爆)、今回のキャンプで得た教訓は、「体調が微妙ならキャンプには行くな」ということと、「何かあった時のための連絡先は念のため事前に確認しておけ」ということでした。
キャンプ翌日の今日、近所のカフェで金曜日に休暇を取って仕事をサボッた分をメールチェックなどで一部取り戻したのですが、リモートで仕事をしながら「まだ腹痛え・・・」と顔を歪めた私でした。