2016年04月17日
浦和レッズ 3-1 ベガルタ仙台

土曜日は帰玉しまして埼玉スタジアムにベガルタを迎え撃ちました。
前節の 4 位横浜 F マリノス戦では自陣深くにドン引きして守ったマリノス相手にシュート 15 本(マリノスは 5 本)を浴びせながら決めきれず 0-0 で引き分けたレッズ。前々節の甲府戦では試合の途中で 5 バックから 6 バックに布陣を変更して引き分け狙いにきた甲府を相手に後半 2 得点で試合を決めたレッズでしたが、今節の仙台もドン引きで守りにきました。
今季のレッズの相手チームはこういった戦い方をすることが増えそうです。
魅力のないサッカーをしても勝ち点を取りにくる現実的な戦術。
野球でいえば、助っ人外国人選手以外は全員がバントヒット狙い、ボクシングでいえば手数の少ないサークリングするだけのアウトボクシング(後楽園ホールのボクシングファンであれば怒ってヤジを飛ばします)。
ナビスコカップを優勝した当時の大分で、監督だったシャムスカが採った戦術がまさにドン引き&ロングボールのカウンターサッカーでしたが、いや最近でいえば一流外国人選手を爆買いしている中国の上位クラブが総じてそんな感じのサッカーをしますが、いやいや、昔のレッズも引いて守ってエメルソンと達也にロングボールを蹴っていましたけれども、そういったサッカーは目の肥えはじめた現在の J クラブサポーターやサッカーファンの記憶には残りづらいです。むしろ今季の J2 で上位にいるジェフ千葉の方がよほど面白いサッカーをしていると私は思います。

この日配られたマッチデーカードは関根。

マッチデープラグラムの表紙は森脇でした。

マッチデープログラムに掲載されていた今季の新商品のカラビナ、ちょっと欲しいかも(笑)。

土曜の埼玉は晴れて暖かく、その上で好きなクラブチームの後押しにスタジアムに来ることが出来ることに幸せを感じました。

話を試合に戻しますが、仙台はエースアタッカーの梁と正 GK の六反に第 2 GK の関を故障で欠いて苦しい中で、やはり引いて守ってきましたが、今回は 8 人が横一列!実質 8 バックかよ!フィールドプレーヤーほぼ全員が引いて守ったので仙台の布陣がイマイチよくわからない。。
試合開始からレッズが一方的に押し込む展開になりましたが、シュートを打つと相手 DF に当たり、ゴールまで飛ばないことが何度かあったもどかしい状況が続きました。
今節、レッズはサイドからの攻撃に加えてフェイントをまじえた縦のショートパスを多用しました。これもドン引きサッカーへの対策なのかな、と思いましたが、丁寧にボールをつないでゴールを狙うレッズの戦い方は仙台に読まれていた印象でした。
こういう相手に対して中間距離から強引にでもシュートを打ちに行くわけでもなく、ズラタンがベンチに入ってもいないので高さもない、敵陣深くは人の多さによって単純なかたちで前線のスペースも消されてボールを収めることもままならず、サイドから崩すか、マーカーを引き連れたままキープをして一部にスペースを生み出すか、仙台の最終ラインに合わせて裏に抜ける前線の枚数を増やすか、前半のレッズの攻撃はそんな感じでした。
それと今回は接触プレーが目立ちました。
一度・・誰だったかな、宇賀神?槇野?遠目によく見えませんでしたが(後でスカパー!で確認したところ、宇賀神が仙台のロペスにスパイクを当てられていました)、接触プレーに本気で痛がって倒れているところに仙台サポのコールリーダーがメガホンで「立てコラ!」と叫んだことにはスタジアム全体のレッズサポからブーイングと失笑を買いました。あれは失言なので今後自重してもらいたいです。
また、私は初めて観たのですが、岡部主審。しっかり名前をインプットしました。
今までの SR の中でもちょっと・・・ね。。何で日本の SR は例外なく・・・誰かヨーロッパ辺りの海外リーグに行って審判の仕方を勉強してこいよ、と私は言いたいです。
後半に入り、槇野のクロスに飛び込んだ忠成がヘッドで決めて待望の先制点!
よっしゃ!これで仙台も点を取るために前に出てこなければならなくなるで!と狂喜した一分後、なんだか気の抜けた守備から失点で同点。。。仙台の三田にフリーでボールを受けさせてしまったことは失敗だったと思います。
これで試合の主導権を掴んで一気に逆転しようと一時攻勢に転じた仙台と、守勢に立ったレッズに対して再び苛立ちはじめたスタジアムをもう一度盛り上げたのは、やっぱりエースの興梠でした。阿部ちゃんから受けたパスから仙台 GK 石川らを振り切って決めたシュートは、「力でねじ伏せた」という言葉がぴったりの決勝ゴールでした。
この後は仙台 OB の武藤が梅ちゃんのクロスにヘッドで合わせて 3 点めとして仙台を突き放しました。
得点するまではボールを持っても何となく周りが見えていなくてロストするシーンが多く、後半は消えている時間が長かった武藤がトドメを刺したチーム 3 点めでした。
ここからようやく仙台が前に出てきまして、残りの 15 分はお互いに速い流れの中で人とボールが連動して面白いゲームになりました。
CB の遠藤は仙台のロペスを徹底マークしてロペスがイライラしてラインアウトしたボールを遠くに蹴り上げたり、遠藤の肩を小突いたりしたところ見ると、守備面でもレッズは 1 失点以外はしっかり守れていたなあ、と思いました。
結果はレッズがシュート 20 本を浴びせて、逆にシュート 4 本で超守備的だった仙台に 3-1 で勝つことが出来ました。



前の 3 人が好調なことと、遠藤が今季加入して最終ラインが安定したこと、サイドは梅ちゃん、関根、宇賀神、駒井の 4 人が左右どちらでもプレーが出来て誰が出ても遜色ないプレーが出来ること、この 3 点は昨季をベースにした今季の大きな上積み材料だと私は思います。

帰りがけにスタジアム北門に寄りまして、その後帰路につきました。
※クラブインフォメーション
ファーストステージ最初のヤマ場は来週末のアウェイ、首位川崎戦ですかね。ここで勝つのと負ける(分ける)のとで、その後のチームの勢いに大きく差が出てくるような気がします。昨年の今の時期にガンバと戦って勝った時と同様に、お互いのチームにとってヤマ場で、お互いに攻撃的なチームなので好ゲームになることを期待します。

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Posted by SDI at 10:02
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